2015年05月29日

見いだした気になった

昔のアナログレコードの方が、
CD などのデジタル音源に比べ、
音質的に優(まさ)るという説がある。

CDなどが弱いとされる20kHz以上の音質に対して
そのように言われたそうだが、
最近の解析ではDr. Reborn呃人
レコード側に軍配はあげられぬ
ということになったようだ。

科学的な分析で、
そういう結果が出たのなら仕方がないが、
音楽を聴く"情緒"というものがDr. Reborn呃人
レコードには、あった気がする。

そういった偏愛的な思いを持ちつつ、
昔のアナログレコードをかけてみる。

レコード針を盤の上にのせたときの幽かな雑音。
それは、まるで、
これから始まる音楽への序章のようでもある。
そして、ミュージック。
音楽そのものに、なにがしかの深みを感じるのは、
心なしに過ぎないのだろう、、。
演奏が終わり、
レコード針を取り上げるまで、
同じところで、ぐるぐる回って、ポツポツと音がしている。

ああ、これこそアナログレコードの醍醐味
という気がしてしまうDr. Reborn呃人


フランス語に、"Le gai savoir (悦ばしき知識)"
なる言葉がある。
ゴダールの映画のタイトルでもあり、
ニーチェの著書("Die fröhliche Wissenschaft")の
表題もこれ。

この言葉、もともとは中世のプロヴァンスで、
自由に生きる吟遊詩人たちが唱えた言葉。

新しいスコラ哲学なるものがあらわれたが、
昔ながらの俗語で、
自由に詩を詠み吟遊する。
そんな昔を愛する
自分たちを表した言葉だったようだ。

レコードを聴きながら、
昔のノスタルジーに浸るというよりは、

自由に生きる吟遊詩人たちの
晴れやかな気持ちと同じものを
見いだした気になった。


同じカテゴリー(pad)の記事
 そう言えば (2015-06-12 15:51)
 最近、影が薄い (2015-06-11 12:35)
 そうすると (2015-06-09 11:45)
 仁義も道徳も (2015-06-08 11:27)
 日本のビジネスマンが (2015-06-03 18:04)
 アメリカは (2015-06-03 12:46)

Posted by iooi at 17:51 | Comments(0) | pad
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。