2015年05月04日

カンパ~イ


ジュニマネ日記にも書いたが、
先日私は「厄年パーティー」に行ってきた。

上の写真は、その帰りにいただいた「引き出物」の孫の手。
ネーム入りの記念品だ。

メインランドの日系人にも同じ風習があるのかどうか
私としてはヒジョーに気になるところだが、
ハワイの日系人は「厄年」のためにパーティーを開き
大勢の親戚や友人を招いて、派手にお祝いをする。

縁起物の大きなシートケーキには
もちろん大きく「HAPPY YAKUDOSHI!」と書かれる。

今回の主役厄年ボーイは、42歳。
本人には知らされず、奥さんや両親の企画で
サプライズパーティーとして開催された。

しかも本人の家で。

私はそのケーキに立てたローソクを吹き消す場面には
残念ながら間に合わなかったが
やっぱり「ハ~ッピ~ヤクドシ~トゥ~ユウ~♪」と
ヤクドシソングが歌われたらしい。

厄年は、ハッピーなのか?

こういう突っ込みどころ満載な日系人の風習は
他にもいろいろある。

私的に一番キョーレツにウケたのは
ウエディングのための千羽鶴。

花嫁さんやその友人たちが、ウエディングの日までに
せっせ、せっせと、なぜか金銀の千羽鶴を折るのだ。

日本では病人のために回復の祈りをこめて折られた千羽鶴だが、
海を越えたとたんになぜか
ウエディングカップルの幸せを支えることになった。

それだけではない。

金銀の千羽鶴はその後、
千羽鶴アートと化して、末永くその家庭に飾られることになる。

ちなみに今回おじゃました厄年パーティーの家庭には
ゴールドの千羽鶴をたたんだまま重ね合わせて羽に見立てた
二羽の黄金の白鳥がガラスケースに入って飾られていた。
…しかも、リビングルームのとっても目立つ場所に。

私がこれまでに招待していただいた日系人の結婚式では
必ずと言っていいほど、この千羽鶴アートを見る事ができた。

千羽鶴で作った鯉の滝上りアートを派手な額縁に入れたものや
ちょっと抽象的なデザインにした3D千羽鶴アート、
古風な(?)松竹梅として生まれ変わった千羽鶴など、
千羽鶴アートの可能性はエンドレスだった。

ハワイのクラフトショップには
おそらく相当数の折り紙が日本から輸入されているはずだ。
それも金紙と銀紙ばかり。

この風習はいったいいつ頃始まったものなのか?

ジュニアのお母さんに聞いてみたところ、
お母さんが50年近く前にハワイにお嫁に来た時には
すでにその風習が根付いていたらしく、
誰かから金銀の千羽鶴をいただいてしまったとのこと。

「何故、病人でもない私に千羽鶴を?!」

お母さんは混乱したが、とりあえずありがたく受け取り
リビングルームに飾ることになったそうだ。
「いつの間にか捨てちゃったけどねぇ」とお母さん。

その頃はまだ、束になった千羽鶴が主流だったらしいが
あっという間に進化した千羽鶴は、永久保存できるように
手を替え品を替え、現在のようなアートフォームになったのだ。

もうそう簡単に捨てられることもないだろう。

そしてお祝いの場で乾杯する時、
「カンパ~イ!」ではなく「バンザ~イ!」と叫ぶのも
ハワイの日系人だけだろうか?
それとも、メインランドやブラジルの日系人もそうなのか?

日本の伝統を楽しくツイストしたものを
尤もらしく次世代に伝えて行く、日系人の風習。

それを若い人たちもちゃんと受け継いでいるのがスバラシイ。
私はチョコンとリボンのついた厄年記念の孫の手を握りしめ、
心の中で「ビバ!日系人!」と叫ぶのだった。


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Posted by iooi at 10:27 | Comments(0) | pad
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