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Posted by さがファンブログ事務局 at 

2015年05月27日

たとえば


フランスの詩人ランボーの詩句に

また見つかった。
なにが? 永遠が

というのがある。

永遠と言えば、宇宙誕生から138億年という事が推定されている。
人間の一生が長くて100年というのと比較すると、
とてつもなく長いと言える。

しかし、これから宇宙が、どれほど続くかは不明のようだ。
短い説では、あと50億年という話もある。
実際のところ、もっと、もっと長いとしても、永遠ではなく、
すべてのものはいつか終わりが来る。

虎は死して皮をのこす、という言葉があるが、
人は、死すると遺産相続の手続きなどがあり、結構骨が折れる仕事になる。

相続する莫大な財産があれば、手間も厭わないが、
僅かな相続額で、思わぬ手間がかかることに辟易してしまったりする。

最近は、それに加え、
「死後のデジタル遺産」なるものを考えないといけなくなったようだ。

たとえば、
iTunes などからダウンロードして、のこしている楽曲やiBooks などは、
これも、かなりの数だとすると、遺産となるべき代物と考えられる。
挙げれば、フェイスブックに載せた写真も。

ブログなどは、ある期間、アップしていなかったとすれば、
一方的に消えてしまっていたりするが、
フェイスブックは、本人の申請がなければ、
消したりする事が出来ないのが基本だという。
ただし、
家族らが死亡証明書を提示するならば、メモリアル・ページとして残って、
友人、知人たちが書き込むことができるようになっている。
フェイスブックが世に登場して、まだ、そんなに年数が経っていない。
だけど、
フェイスブックに登録した人のうち、3,000万人が、すでに故人だという。
そして、そのほとんどの人たちが、
メモリアルや消去などの働きかけをしていないという。
そうすると、これらは、
生きているかのように、いつまでもフェイスブックに掲載され続けることになる。

また見つかった。

なにが? 永遠が
  


Posted by iooi at 16:17 | Comments(0) | pad

2015年05月27日

片方の茶碗が温かい

今は、それなりに知られた存在になっている友人の話。

若い頃に陶芸家を志しaspire box mod
弟子にして欲しいと、師と仰ぐ人の門を叩いた。

工房ではなく奥座敷に招かれ、その師から二つの茶碗を見せられ、
そして、どちらかが人間国宝の作だと告げられた。

どちらも見るからによく出来た作で脫毛
若い自分には、とても言い当てることは出来ないと思った。
ただ、ただ環保袋
粗相(そそう) のないように、二つの茶碗をそれぞれ手に取り、
そっと、掌(たなごころ)の中に収めてみた。

その時、「はっ!」と気がついた。

片方の茶碗が温かい。

代わる代わる何度か持ち替えても、そうとしか思えなかった。

そして、師を見上げると、師は窯灼けの皮膚を緩め、優しく うなづいた。

それが、弟子としての合格の合図だった。
  


Posted by iooi at 11:36 | Comments(0) | pad